野の花 山の花 4月

シハイスミレ

紫背菫
スミレ科

4月中旬
青梅市の低山


 殆ど人の入らない植林と闊葉樹が接する薄暗い小尾根でこのスミレを見つけた。地面は腐葉土のすばらしいクッションだ。
 葉裏は紫色で、花にはサクラスミレのような切れ込みがあるが、花は大きくはない。西日本分布のシハイスミレには少し疑問はあるが交雑種の可能性も含めてシハイスミレとした。
 この付近は山地を崩しての住宅地開発予定区域に近く、このあたりも数年先はどうなるのだろうか。

ヤマツツジ

山躑躅
ツツジ科

4月下旬
青梅市の低山


 今年はヤマツツジが鮮やかだ。ここ2〜3年の中で特にそう感じる。この日、水星を観るために訪れた小さな山で、ほどよく咲いたツツジが夕日に映えていた。
 庭のツツジは美しいが、原種の雰囲気が漂うヤマツツジが山には似合う。
 結局、水星は見えず、いつもの金星、木星、火星、土星が霞模様の空に輝いていた。


キンポウゲ

金鳳花
キンポウゲ科

4月下旬
青梅市の低山


 最近よく歩いている小さな峠路でキンポウゲを見つけた。ちょうど太陽が樹影に隠れ、キンポウゲ独特の輝きが映えるまで待つ。
 この付近ではキンポウゲは多くはない。先週もここを訪れたが、その時は見かけなかった。
 草原では群落も見かけるキンポウゲだが、この日はここの数株だけだった。


ヒメスミレ

姫菫
スミレ科

4月上旬
青梅市の低山


 ヒメスミレは人家の脇や、道路の隙間などで見かける濃紫色の花が咲く小さなスミレだが、花が付いて無いと草取りの対象になってしまう。
 これは山中の明るい尾根である。生息地からして、もしかしたら違うスミレなのかもしれない。

コスミレ

小菫
スミレ科

4月上旬
青梅市の低山


 スミレの見分け方は難しい。これも、70%の確率でコスミレだろうという程度だ。拒が長く毛がある。
 この株は日当たりのよい伐採地に咲いていた。
 なお、コスミレは特に小さいわけではない。

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