野の花 山の花 3月

ニガイチゴ

苦苺
バラ科キイチゴ属

3月下旬
青梅市の低山

 イチゴ類の花は、しおれた貧しい感じのする花で撮影したことは殆どないような気がする。この日、時々訪れる南斜面に咲いていた花は状態も良く、付近のエイザンスミレをさしおいて撮ってみたくなった。たぶんニガイチゴだと思うが、実が熟すまで確証はない。

ニガイチゴの実

ヒサカキ


ツバキ科
ヒサカキ属

3月下旬
青梅市の低山

 ヒサカキはサカキの雌株で姫榊の意かと思っていたが、分類もサカキ属とヒサカキ属に分かれ、仲間ではあるが別の植物である。
 ヒサカキは花や実が多く、神棚にもサカキより好まれるようだ。その意味では、姫榊の意かもしれない。
 このあたり、サカキは多いが、ヒサカキは少ない。

ヤブツバキ

薮椿
ツバキ科

3月下旬
青梅市の低山


 よく歩いているこの付近の植生はヤブツバキ群綱といわれる照葉樹林帯である。
 ヤブツバキは庭のツバキと異なり、原種の趣がある。木は場所によっては群生しているが、花をたくさんつけている株はあまり記憶にない。
 この日、イカルの啼き声を聞いた。


 山の散歩路にキジバトを見つけた。お互いしばらく様子を伺っていたが、ハトはやがて盛んに地面を突っつきだす。とぼしい種子などを探しているのだろう。
 このハトは顔つきが子供のようでまだ巣立って間もないようだ。
 15分もしゃがんで眺めていたが、ハトはそのうち首をすくめて休憩のようだ。カラスやトンビに襲われないように祈りながらその場を離れた。

 キジバトは、単独か、つがいで行動する。群れている姿は見たことがない。

アオキ


ミズキ科

3月下旬
青梅市の低山


 現在は廃道となったかつての峠路に、アオキの赤実が目に付く。
 庭先のアオキは明るい斑入りが殆どだが、山のアオキはその名のように、まさに暗緑色の葉一色である。
 人目を避けるように日陰に生育し、実を付けても、さほど目立つことはない。


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