野の花 山の花 10月

センブリ

千振
リンドウ科

10月中旬

青梅市の低山


 このセンブリは2年連続して撮影した大株であったが、次の年には見あたらず採取された跡が明らかに残っていた。周囲を見ると、このたわみのセンブリは大幅に数を減らしていた。
 センブリは庭では根付かない。翌年は絶えてしまう。山野草売り場で買う人がいるから、盗って売る人がいる。そしてある日、そこにあった植物はそこから消える。
 再生の日を祈らずにはいられない。

ベニバナボロギク


キク科
10月上旬
青梅市の低山


 カヤの中からオレンジ色の花穂が伸びる。
 この草はアフリカ大陸からの帰化植物とあるが、原産地はどこなのだろう。北アフリカの乾燥地帯か、中央高地のサバンナなのか。

 里山の秋風に幻想的な種子が漂う。


タイアザミ


キク科アザミ属

10月中旬
青梅市近郊


 山里で林辺で見つけた花の多いアザミである。
 タイアザミかナンブアザミか、交雑種かよく判らない。
 アザミは花向きが上か、横下か、また花の基部(総苞)が粘るか否かなどが見分けのポイントになるが、基部に触れるのを忘れてしまう。
 秋の午後が過ぎてゆく。


ナラタケ

キシメジ科

10月中旬
青梅市の低山


 キノコのキャリア不足のため、せっかくのナラタケを採取せずに撮影だけになってしまった。
 家に帰ってから調べてみると、相当高い確率でナラタケである。
 翌日、再度行こうとしたが、往復で3時間程度かかる。
 ちょうど菊花賞の日であり結局、競馬で過ごしてしまった。
 (2006.10)

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